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内向型の性格がリーダーに向いていないと言われる時代は終わりました

リーダーとは、コミュニケーション能力に長け、率先して声を発し、即座に決断を下せるような人物である。そんな固定観念にとらわれていませんか。 また逆に、人前に立つことが苦手で、アドリブが利かず、色々な人と話をしていると疲れてしまうようなタイプの人は、リーダーには向いていない。そんなふうに思っていませんか。

これまで「リーダーシップ」と聞くと、外向的で人を惹きつけるカリスマ性を持ち、常にチームの中心で旗を振るような人物像を思い浮かべる方が多かったかもしれません。

もしあなたがご自身のことを「内向型」だと感じているのであれば、「自分はリーダーには向いていないのかもしれない」と、これまで諦めにも似た感情を抱いてきたことはないでしょうか。 あるいは、部下の育成を担う立場の方であれば「あの内向的な部下をリーダーに抜擢するのは、果たして正しい判断なのだろうか」と、二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。

変化するリーダーシップの形:今、求められるのは「多様性」

多様性の時代と言われる現代において、リーダーにも多様性が求められるようになっているのは自然な流れです。

変化の激しいビジネス環境において、状況次第でリーダーシップのありかたは変わっていきます。いかなる局面でもリーダーとして成果を発揮できるような、万能なリーダーシップなどありません。 組織を取り巻く環境や、チームメンバーなど、仕事のシチュエーションによって最適なリーダーシップを使い分けていくことが、成果を上げていくために重要となります。

支援型リーダーシップが得意な内向型リーダーが注目されている

そんな中で、「内向型リーダー」に対する要望が飛躍的に高まっていると聞くと、きっと驚かれるかもしれません。 なぜ今、内向型リーダーが注目されているのでしょうか。

ある調査によると、Z世代の若者たちは、グイグイと引っ張っていくような「牽引型」のリーダーシップよりも、自分の個性を活かしてくれる「支援型」のリーダーシップの方を好む傾向があるそうです。 そして、この支援型のリーダーシップというのが、内向型リーダーが得意とするリーダーシップの発揮の仕方なのです。

内向型が持つ「隠れた強み」と、その真価

外向型の人というのは自己アピールが得意なため、同じ成果を上げても内向型の人よりも高いパフォーマンスを上げているように見えるものです。 上司もきっと、外向型人材の方を高く評価しているのだろうと思いきや、実は意外にも、内向型人材の発揮するパフォーマンスの方が、安定感があって信頼が置けると評価する人が少なくないのです。 デジタル化が進み、パフォーマンスの実態がデータで客観的に見えやすくなったことも、印象で勝ってきた外向型人材の優位性が、徐々に剥がれてきた背景にあるのかもしれません。

内向型の方は、一般的に下記のような特性があるといわれています。この特性は、リーダーシップを発揮するうえでプラスに働くことが多いと考えられます。

傾聴力と共感力

内向型の人は、「話す」ことよりも「話を聴く」ことの方が得意なケースが多い傾向にあります。また、他人への「感情移入能力」が高いといわれており、言い換えると共感力が高いということにもなります。
多様化する組織のメンバーの力を引き出すには、一人ひとりの話を聴き、心情に寄り添うことが、適切な指導や支援につながります。この点において、「傾聴力」「共感力」は非常に有効といえます。

リスク感度の高さと客観的な視点

内向型の人は、外向型の人と比べ、外からの刺激に対する感度が高い傾向があります。外からの刺激に対する感度が高い分、リスク察知能力が高いと考えられます。
また、慎重かつ客観的に状況を捉えることにも長けている傾向があり、この特性は何かトラブルが発生したとき、冷静沈着な判断をすることに生きていきます。

キャリア自律の支援

キャリア自律が求められる現代、その重要性を最も強く感じているのは若手世代です。上司に言われるがまま働いていては、自分のキャリアをまともに築くことはできないという危機感を持っています。 こうした若手世代とのやりとりには外向型リーダーの「指示ベース」のコミュニケーションよりも、内向型リーダーの「相談ベース」のコミュニケーションが効果的といえます。

あなたの「内気」は弱点ではない、リーダーとしての「武器」になる

リーダーとしての役割を担う上で、「率先してチームを引っ張っていく自信がない」「人前で話すのは得意じゃない 」といった理由で自信を持てずにいた方もいるかもしれません。 また、部下をリーダーに育てようと考えている人事担当者の方も、内向的な人材の秘めた可能性をどのように引き出せば良いか、悩むこともあったでしょう。

しかし、内気な性格は、決してリーダーシップを発揮する上での弱点ではありません。むしろ、それは現代のリーダーシップに求められる、希少な「武器」になり得るのです。

内気な人のリーダーシップ研修~内向的特性を活かし、チームを統率する

内気な人のリーダーシップ研修

本研修では、自身のことを「内気」だと考えている人を対象に、自身がリーダーとしての役割を果たし得ることを知っていただくとともに、その潜在力の活かし方を習得していただくためのプログラムです。

自分はリーダーに向いているのだろうかと悩んでいる人や、現在リーダーという立場にあって苦闘している人の中にも、「内向型」を自認する人は多くいると思います。そんな「内気な人」に向けてのエールとなるような研修とするべく、本研修を企画しました。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 内気な自分はリーダーの要件を満たしていないと思ってしまう
  • 不慣れなリーダーとしての仕事に疲れてしまう
  • リーダーとしての資質を備えた部下がなかなかいない

研修の目標

  1. 内向的な人のリーダーとしての強みとは何かを理解する
  2. 内向的な人の苦手意識を克服するアイデアを習得する
  3. 内向的であってもリーダーとして欠くことのできない要素を再確認する

>公開講座の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

内気な人のための研修シリーズ

内向型の強みを活かすには、自身のことをよく理解し、苦手なことをカバーできるよう努めることが重要です。本シリーズでは、内気な人の弱点を強みと捉え、活躍するためのポイントをお伝えいたします。

>内気な人のための研修シリーズ 詳細はこちら

内気な人のためのストレスマネジメント研修~自分と向き合い、壁を乗り越えるセルフコントロール術

内気な方はストレスを感じたときに、無理やり自分の性格を変えたり、抑え込もうとしたりすることがあるかもしれません。しかしそうすると、却って自分自身への負荷が大きくなってしまいます。

本研修では、基本のストレスマネジメントに加え、プレッシャーに負けそうな場面でも委縮せずに臨めるようになるためのメンタルタフネス、落ち込んだ時の自己治癒力を高めるためのレジリエンスを学びます。ストレスへの抵抗力を上げながら、内気な自分とうまく共存し個性を強みと捉えて活かしていけるようになることを目指します。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

リーダーシップ研修

インソースは様々な目的にあわせたリーダーシップ研修をご用意しております。
一言でリーダーシップといっても、中堅社員に求められるもの、管理職に求められるものなど、立場によってリーダーシップの形も様々です。
今ご自身に、もしくは貴社にとって必要なリーダーシップ研修をご提供します。

>リーダーシップ研修 まとめページはこちら

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