（自治体向け）ビルド＆スクラップ研修（１日間）

スリムで変化に強い自治体経営に向けて、建設的に事業の見直しを行うための考え方と手法を学ぶ

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対象者

全階層

・自治体での業務の改善活動に携わる方
・自治体における事業の継続や見直しに関わる方
・民間企業との連携に携わる自治体の方

よくあるお悩み・ニーズ

様々なしがらみがあって事業の廃止や縮小が進まない
平成の大合併による統合効果に満足していない
民間の活力を活かし切れていない

研修内容・特徴outline・feature

税収が伸び悩む一方で、社会保障費の膨張や、老朽化するインフラへの対応など、自治体財政を取り巻く環境はますます厳しさを増しています。財政の健全化を図りつつ、新たに生まれる行政ニーズにもこたえていくためには、「ビルド＆スクラップ」の考え方にもとづいた、目的志向での事業の見直しが欠かせません。本研修は、「発想の転換」と「知恵と工夫」によって、政策課題を解決していくための考え方と手法をお伝えします。

研修のゴールgoal

①ビルド＆スクラップの本質的な意味が分かる
②具体的な成功事例を通して様々な事業の見直しのアイデアを知ることができる
③自身の身近な業務の中でビルド＆スクラップを企画することができる

研修プログラム例program

研修プログラム例
	内容	手法
	１．「ビルド＆スクラップ」が求められる背景とは（１）近年の自治体を取り巻く状況　①少子高齢化による社会保障ニーズの拡大　②経済の停滞に伴い伸び悩む税収　③裁量の余地が限られる財源構造（２）自治体の行財政改革を取り巻く出来事　①地方分権と行政改革　②平成の大合併	講義
	２．民間企業における「スクラップ＆ビルド」との違い【ワーク】自治体において、「スクラップ＆ビルド」が難しい理由を挙げる（１）利益（≒財政の健全化）がゴールではない（２）一度始めた事業は簡単に止めるわけにはいかない（３）やめる理由を自己矛盾なく説明できなければならない	講義ワーク
	３．「ビルド」に向けた発想の転換（１）敢えて「ビルド＆スクラップ」と表現する理由　①「どれを無くすか」ではなく「何が目的か」から発想する　②目的が満たされればスクラップの理由が立つ（２）民間への移管を通して地域のニーズを持たす　①民営化への移行　②指定管理制度の活用　③アウトソーシング【ワーク①】自組織において民間への移管が検討し得る事業、業務を挙げる（３）民間のノウハウを取り込んで直営事業の改善につなげる　①行政が直接行うべき事業　②民間とのタイアップが可能な事業【ワーク②】自組織において民間ノウハウを活用することでサービスの質が改善し得る事業、業務を挙げる（４）「丸抱え」ではなく「しくみづくり」で課題を解決する　①公共サービスも「収支の原則」からは逃れられない　　　②自助と相互扶助を促すしくみ【ワーク③】新たな地域ニーズに対し、事業を「丸抱え」する以外の解決法を考える	講義ワーク
	４．「スクラップ」に向けた取り組み（１）まずは業務の効率化から　①業務改善サイクルを回す　②避けては通れないデジタル活用（２）設備・組織の統廃合　①合併効果を活かすために　②人材の多能工化（３）事業の廃止における判断基準　①公共関与の必要性×市場性　②継続事業には終期（サンセット）を設ける【ワーク】自組織の事業を判断基準に沿って廃止の是非を考える	講義ワーク
	５．ビルド＆スクラップに欠かせない「行政評価」（１）行政活動と行政評価の関係（２）事務事業における評価の観点　①事業の必要性　②行政関与の必要性　③手段の妥当性　④費用対効果	講義
	６．自治体におけるビルド＆スクラップの事例	講義
	７．まとめ	講義