仕事を面白くする3つのコツ~離職理由になりやすい担当業務・人間関係・待遇の不満を前向きにとらえ直す

「仕事が面白くない」「やりがいを感じられない」といった声は、多くの職場で共通して耳にします。特に離職理由として目立つのが、担当している業務そのものへの不満、人間関係によるストレス、そして会社の待遇への不安や不満です。これらは決して個人の弱さではなく、誰もが直面しやすいテーマなのです。
とはいえ、視点や行動を少し変えるだけで、日常の仕事を前向きにとらえ直し、自分なりの「面白さ」を見出すことができます。本コラムでは、担当業務・人間関係・会社の待遇という3つの観点から、今日から取り組める仕事を面白くする技を紹介します。
どんな仕事でも見方を変えれば意義が見える
自分の業務に「やらされ感」や単調さを覚えると、モチベーションは急速に下がります。しかし、どんな業務にも必ず意味があり、見方を変えることでやりがいを感じられるようになります。業務をチームや社会全体にどうつながるかという視点で捉え直すと、仕事の存在意義がより鮮明になります。
担当業務を楽しさに変える4つの工夫
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「世の中にムダな仕事はない」と考える
一見単調に思える業務も、チームの成果や社会全体を支える重要な役割を担っています。 -
ワーク・ライフ・マネーバランスを意識する
単に「ワークよりライフを優先する」のではなく、三位一体で考えることが大切です。収入を伴う仕事があるからこそ生活も豊かになります。 -
得意技・必殺技を磨く
自分のスキルを棚卸しし、伸ばせる分野を磨いて希少価値を高めましょう。複数のスキルを組み合わせることで「レア人材」になることができます。 -
好きな仕事を増やす工夫をする
主体的にルールメイカーとなり、やりたい業務を周囲に発信することで、新たな役割やチャンスを引き寄せられます。
人間関係が仕事の充実さを決める
仕事内容に満足していても、人間関係にストレスを感じると働きづらさが先立ちます。逆に、信頼できる仲間がいれば、困難な業務も協力して乗り越えやすくなります。人間関係は「自然に良くなるもの」ではなく、日々の小さな工夫や意識で改善できる領域です。
人間関係をラクにする言葉や態度
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自己開示で親しみを持ちやすくする
趣味や日常を共有すると、相談や連携がスムーズになります。 -
言葉選びを工夫する
「あなたは~すべき」ではなく「私は~してもらえると助かります」といったⅠメッセージに言い換えるだけで、相手の受け止め方は変わります。 -
感謝やほめ言葉を惜しみなく伝える
具体的にほめることで相手の自己肯定感が高まり、チーム全体の雰囲気も良くなります。 -
逆境でも前向きな姿勢を保つ
ピンチの時ほど、勇気と愛嬌を持って行動することで周囲の協力を得やすくなります。
待遇を改善する第一歩は、自分の価値を高めること
待遇への不満は離職の大きな要因ですが、「変えられる部分」に気づけば改善につながるケースも多くあります。会社の期待を理解し、自分の価値をどう発揮できるかを考えることが、待遇を好転させる第一歩です。
待遇のモヤモヤを前向きに変える
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会社の役割期待を理解する
会社は一人ひとりに長く活躍してほしいと願っており、そのための投資をしています。 -
変えられるものに目を向ける
「面倒だ」「もっと楽にしたい」という気持ちは改善のタネです。建設的に提案することで現場の声を形にできます。 -
上司や会社に相談する力を磨く
担当業務、働き方、キャリア、改善提案などは、率直に伝えることで選択肢が広がります。 -
ボトムアップの提案を恐れない
成功事例は多く存在します。小さな声から大きな変革が生まれる可能性があります。
仕事を面白くするワークショップ(1日間)
1日の中で大きなウェイトを占める仕事の時間を「生活費のため」と割り切って過ごすのか、「折角なら楽しもう」と創意工夫するのかで、満足度は大きく変わります。仕事を面白くできる人は業務知識・スキルの向上や職場の問題解決に加え、人間力や人望も獲得し、人生そのものを豊かに過ごせます。
本ワークショップでは、従業員の離職理由にもなりやすい担当業務・人間関係・会社の待遇という3つのテーマを掘り下げることで、仕事を面白くする思考法を習得します。
本研修のゴール
- なぜ働くのか、働くことにどんなメリットがあるのかを多面的に考えられる
- 担当業務との向き合い方を知り、愛着や意思を持って仕事に取り組めるようになる
- 前向きなコミュニケーションを通じて、働きやすさや居心地のよさを醸成できる
- 組織に対して抱える問題意識を活かし、全体最適の解決策を模索できる
よくあるお悩み・ニーズ
- 仕事が面白いに越したことはないと思うが、いまいち本腰を入れる気になれない
- 相談や助け合いが自然となされる温かい職場に憧れる
- 自分なりの課題意識はあっても、声を上げづらい、聞く耳を持ってもらえないと感じる
セットでおすすめの研修・サービス
ジョブ・クラフティング研修~目の前の仕事をやりがいのある仕事に変える(1日間)
ジョブ・クラフティングは、やらされ感のある仕事を「仕事の捉え方」「仕事のやり方」「人との関わり方」の3つで捉えなおすことにより、やりがいのある仕事に変えるアプローチです。
本研修では、若手~中堅社員を対象とし、自分の仕事をこの3つの枠組みで考え、再定義することにより、仕事の取組み姿勢をより前向きにすることを目指します。また、仕事のやり方の創意工夫・改善案の検討を通じて働く個人の主体性を引き出し、組織全体のパフォーマンスを向上します。
自分を知り、働く意義を考える研修~Points of You®を通じて、自己と社会への理解を深める(半日間)
Points of You®というグループ間の対話をもとにしたワークショップから、受講者が自身や社会をどう認識しているのかを見つめ、社会や会社という枠組みの中で活かす方法を探ります。
具体的にはPoints of You®の手法の学習からその実践を通じて、自身の社会への意識やこれから携わる仕事への意味理解を明らかにします。そのうえで、キャリアの大半は予期しない偶然の出来事によって形成されるという、プランドハプンスタンスセオリー(計画された偶然理論)を学びます。これまでとこれからのキャリアについて、その背景や方向性を具体的に意識する中で自らの成長促進につながるような目標設定を行い、現場での実践につなげます。
(半日研修)ワーク・エンゲージメント向上研修~いきいきと働くための個人と組織の取り組み
「仕事とは苦しいものである」「仕事のやりがいは個人で見出すものだ」といった、かつてなら当然だと思われていたこれらの考え方は、今や過去のものとなりつつあります。
代わって、「従業員が楽しく働けること」が企業のパフォーマンスを大きく左右するようになり、それを実現するために、企業として何ができるのかを真剣に考えることがマネジメントに求められるようになってきています。





