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怖さを期待に変え、管理職昇進を前向きに捉えるには~プレイヤーからマネージャーへ、4つの転換点を知る

会社から次期管理職として期待されてはいるものの、「正直なところ、なりたくない」と感じている人は少なくありません。
その背景には、「精神的にきつそう」「仕事内容の変化に対して昇給が見合わない」など、ネガティブなイメージが根強く存在しています。

しかし一方で、管理職の実際の役割や仕事内容を知らないまま、漠然とした不安だけを抱いているケースも多く見受けられます。
プレイヤーとして成果を上げてきた方にとって、「管理職」とは未知の世界です。だからこそ、適切な情報と視点の切り替えが必要です。
本記事では、管理職になることを前向きに捉えるために、プレイヤーからマネージャーへ昇進する際に押さえたい、4つの「転換点」をご紹介します。

転換点1:新たなスキルアップの機会が得られる

プレイヤーとしてキャリアを築いてきた方の中には、「自分の専門スキルはニッチで、汎用性が低い」と悩む方や、「もうスキルの伸びしろが感じられない」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、管理職になると、リーダーシップ・問題解決力・意思決定・人材育成といった、幅広く応用可能なビジネススキルを実践の中で身につけられます。
こうした経験は、今後のキャリアの選択肢を広げ、どのような環境でも通用する「普遍的な力」となります。

転換点2:新たなやりがいを発見できる

チームで大きな目標を達成する喜びは、メンバーも管理職も共通して感じられるものです。
管理職はそのプロセスの中で、チームを導き、育成し、結果に責任を持つ立場です。
だからこそ、その達成感はより深く、より濃密なものとなります。

管理職には、「自分の手で成果を出す」喜びから、「人を通じて成果を出す」喜びという新しいやりがいが広がっています。

転換点3:「部門経営者」としての視点を持つことができる

プレイヤー時代は、目の前の業務を着実にこなすことが主な役割でした。
一方、管理職は部門をひとつの「会社」のように捉え、経営的な視点で日々の業務に向き合うことが求められます。

全体最適の発想を持つ

経営層が求める「経営者視点」とは、「会社全体の成果を最大化するにはどうするべきか?」を考えることです。管理職は、高い視座を持ち、全体最適の視点で判断・行動することで、組織全体の成長に貢献できます。

中期的な視点で戦略を構築する

管理職には、半年後・1年後・数年後の理想の状態を描き、そこに向けた戦略を立てる力が求められます。
日々の業務に追われるだけでなく、「未来を見据える習慣」を持つことで、より効果的な意思決定が可能になります。

転換点4:チームとメンバーを育てる仕事に挑戦できる

管理職の重要な役割は、チーム全体の力を引き出し、生産性を高めることです。

権限を委譲し、メンバーを育成する

「自分でやった方が早い」と感じる業務でも、意識的に部下に任せることが大切です。
権限を委譲することで、メンバーの成長を促し、チーム全体の自走力が向上します。
また、管理職自身も時間的余裕を持ち、戦略立案や新たな取り組みに注力できるようになります。

業務全体を観察し、生産性を向上させる

続ける意義が薄い業務は止める、品質が過剰な業務は削減する、個別対応をまとめてフローを見直す、管理職にはこうした「業務改善」の視点が求められます。
限られたリソースを最も効果の高い業務に集中させる「力の選択と集中」が、チーム全体の成果につながります。

管理職は「怖い」ではなく「チャンス」

管理職になることに、不安や抵抗を感じるのは自然なことです。
しかし、それはプレイヤーとしての経験を土台に、さらに大きく成長するチャンスでもあります。

「役割の変化を通じて、新たなスキルや視点を獲得し、より高いレベルで組織に貢献できる」、そんな自分自身の未来像を描けたとき、管理職というキャリアに対する見方がきっと変わるはずです。

次期管理職向け研修~プレイヤーとの違いを理解し、その日に向けて準備する

本研修は、次期管理職として期待されている方々が、管理職に求められる役割を改めて理解し、心構えとスキルを習得することを目的としています。

管理職になることへの不安を解消し、前向きな気持ちで臨めるよう、体系的な学びの場としてぜひご活用ください。

研修のゴール

  • プレイヤーとマネージャーの役割の違いを知る
  • マネジメントに携わる者にとっての目標や計画の位置づけが理解できる
  • 管理職になることを前向きに捉える

受講者の声

  • 不安だった管理職へのステップアップについて、概要が理解できてとてもよかった
  • 傾聴を実践し、部下や同僚に、自分事として気持ちよく誇りをもって仕事をしてもらいたい
  • 管理職について、向いていないためやりたくないとずっと思っていたが、意外とマネジメントもやりがいがあるのではないかと思うことができた

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プレイングマネージャー研修~時間・チーム・リスクをマネジメントし、走りながら成果を出す

日々忙しいプレイングマネージャーのみなさまに、マネジメントの押さえどころを、時間管理や組織図作成などの実践演習を通して体得いただく研修です。

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