岩崎四代に学ぶリーダーとしての四人四色の素質
明治から昭和にかけての日本の経済発展を牽引した一家、それが岩崎家の四代です。初代である岩崎弥太郎は、日本の海運業をけん引し、現在の三菱グループの礎を築いた人物として広く知られています。
彼らの事業は、単なる海運業にとどまらず、鉱山、造船、銀行、保険など、多岐にわたる分野で成功を収めました。その結果、岩崎家は日本の近代化とともに成長し、その名を世界に轟かせたのです。
岩崎四代から学ぶリーダーとしての在り方
岩崎家の四代は、単に事業の継承にとどまらず、その時代の社会状況を見極め、新たなビジネスチャンスを見つけ出すことに長けていました。その結果、各代がリーダーとしてその時勢に沿った経営を展開し、家業をさらなる高みへと導きました。これが、岩崎家が成功を収めた理由であり、その経営哲学は現代のビジネスリーダーにも多くの示唆を与えています。
経営哲学
岩崎家の経営哲学は、時代の変化を見極め、その中で最善の道を選び取るというものでした。これは、現代の激動の時代を生きる我々にとって、非常に重要な教訓と言えるでしょう。経済状況や社会情勢は常に変化しています。その中で、私たちはどのように最善の道を選び取るべきなのか、岩崎家の四代の経営哲学はそのヒントを与えてくれます。
創業の精神
三菱の創業者で知られる岩崎弥太郎は、地下浪人という貧しい家柄にもかかわらず、維新の時代に逆境をバネに商才を発揮し、実業家として三菱を立ち上げました。彼は企業の利益を追求するだけでなく、社会貢献をも重視しました。彼のビジョンと経営哲学は、現代のビジネスにおいても応用可能で、社会貢献と利益追求のバランスを模索する指針となります。
革新の経営と危機管理
岩崎弥之助は、当時、世界的な不況や過剰な競争により打撃を受けていた海運業から完全撤退という大胆な決断を下しました。これは一見危機的な状況に見えましたが、この決断を通じて企業の再構築と事業の多角化を進め、三菱の新たな成長を促しました。彼の革新的な経営と危機をチャンスに変える視点は、現代のビジネスにおいても大いに参考になります。
時勢を読むリーダーシップと部下への信頼
岩崎久弥は、時勢を読み取る才に長け、三菱の基盤を固めると共に、海運、鉱山、造船など多角的な事業展開を推進しました。彼のリーダーシップと意思決定の過程は、現代を生きる私たちのビジネスにおいても活かすことができ、新たな事業展開やチャレンジする勇気を引き出すヒントになります。
彼は「部下に任せ、部下を信じる」経営スタイルを持っていました。これにより、組織全体の力を最大限に引き出し、企業の成長を実現しました。
継承と発展、そして社会への貢献
岩崎小弥太は、「所期奉公・処事光明・立業貿易」の三綱領を企業の基本原則として掲げ、三菱の新たなビジネスモデルを築きました。社会への貢献を第一とし、公正で透明な経営を貫きながら、国際的な視野で事業を展開するというこの理念は、伝統を受け継ぎつつも時代に応じて進化を遂げる姿勢を示しています。小弥太の思想は、企業が社会とともに発展するための指針として、今なお意義を持ち続けています。
三菱の基盤を4代に渡って盤石にした岩崎四代について、当時同様に世の中の変化が著しい現代だからこそ、学びたいというお声を多く伺います。そこで、インソースでは岩崎四代の考え方や手法を、現代にマッチした内容で具体的に学べる研修を開発いたしました。
【全力解説】偉人に学ぶ仕事の向き合い方(岩崎四代編)~エピソードから考えるリーダーの素質
三菱の創業者からの四代(岩崎弥太郎・弥之助・久弥・小弥太)の数々のエピソードからは、基本理念や信条を軸にしながらも、時代や会社の成長とともに柔軟にリーダーシップのスタイルを変え、課題や危機を突破していくことが重要であることを学ぶことができます。
私たちが前に進もうとするとき、歴史を振り返ることで新しい気づきを得られることがあります。波瀾に満ちた市況の中でも業績を伸ばした、当時のエネルギーあふれるエピソードから、リーダーとしての在り方を学びます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 変化の大きい今の時代を乗り越えるための姿勢を学びたい
- リーダーとしての心構えやふるまい、着眼点を学びたい
本研修の目標
- エピソードから岩崎四代の考えを知る
- エピソードから自身に取り入れたい考え方、行動を考える
- 改めて事業理念に沿って、これまでの振り返りと今後を考える
セットでおすすめの研修・サービス
【全力解説】偉人に学ぶ仕事の向き合い方(渋沢栄一編)~志を立て先の見えない時代を突破する
幕末期から昭和初期という激動の時代を生き抜いた渋沢栄一の生き様から、働くうえで大切にしたいことを学びます。
渋沢栄一は、全体の利益を考え正しいことを普段から実践することを大切にしており、その考え方は100年経った今でも勉強になるものばかりです。渋沢栄一の言葉を借りれば、「知恵が運命を作る」ものです。
【全力解説】偉人に学ぶ仕事の向き合い方(上杉鷹山編)~人を動かす思考と姿勢
上杉鷹山は、第35代米国大統領J・F・ケネディが「最も尊敬する日本人」と賞賛した人物です。貧窮に喘いでいた米沢藩の財政を再建し、奇跡的な繁栄をもたらした日本を代表する名指導者と言われています。本研修では、史実に基づく様々なエピソードから上杉鷹山の思想や姿勢、組織と人のマネジメントについて、半日間で要点をおさえて学びます。