一筋縄ではいかないコミュニケーションの壁を乗り越えるために~リーダーとして戦略的に準備し伝える
馴染みのない環境下での情報発信、利害関係の異なるメンバー間の調整、相手に不利益な内容についての説明――組織を動かすリーダーという立場だからこそ、このような場面で意図を伝え相手の行動を促すのは難しいものです。
またその背景には、立場や組織文化の違い、情報の捉え方のズレといったさまざまな要因が複雑に絡んでいることが少なくありません。リーダーに求められるコミュニケーション力をよくある場面に沿って解説します。
発信力~「どうすれば伝わるか」を相手目線で考え、繰り返し語る
リーダーとして情報発信しているのにメンバーが動かない・・・
発信力とは、情報を届けることではなく、そのうえで相手の行動を引き出すことです。リーダーとして何をどう伝えたらよいか、事前に準備したうえで発信することが鍵となります。そのため特に意識すべきは、言葉の質と回数です。伝えたつもりにならないよう、相手に合わせた言いまわしを選択するとともに、自分の言葉で熱意を持って語ることが重要です。
合意形成力~関係者の利害関係を把握し、柔軟にゴールを設計する
会議を重ねても議論が平行線のまま、結論が出ない・・・
合意形成とは、勝ち負けではなく、共に納得できるゴールを描いていく営みです。関係者の利害が複雑に絡む場面では、その落としどころを見つけるのが難しくなります。リーダーには、「調整者」として意見を整理しながら、関係者の譲れる・譲れない点を明確にし、場をコントロールすることが求められます。また粘り強く対話を続ける姿勢も不可欠です。
周知力~感情の動きを理解し、納得してもらえるまで対話を重ねる
制度やルールの変更を丁寧に説明したが、受け入れてもらえない・・・
組織が変化する場面で、メンバーが不安を抱いたり不利益を感じたりすることは、珍しくありません。この背景には、無意識のうちに影響を与える心理的バイアスがあると言われます。
リーダーは、そのことを理解したうえで繰り返し対話しながら、反対の声にも誠実に向き合っていくことが求められます。納得してもらうために真摯に向き合う姿勢こそが、相手からの信頼となり、変化を受け入れるきっかけになり得るのです。
リーダーのためのコミュニケーション実践研修~組織展開・調整編
本研修では、組織内で物事を調整・推進していくために必要な「発信力」「メンバー支援力」「合意形成力」「周知徹底力」の4つのスキルを身につけます。
現場で遭遇しがちな場面を題材にしたケーススタディを通して、どのような言動を取るべきかを具体的に考え、実務につなげます。
研修のゴール
- リーダーとして発信すべき情報を効果的に伝えられる
- メンバーのタイプに合わせた支援方法を身につける
- さまざまな関係者が納得できる合意形成を導けるようになる
- 浸透しにくい内容・状況であっても、その原因を把握し徹底させることができる
セットでおすすめの研修・サービス
リーダーのためのコミュニケーション実践研修~新規開発・価値創造編
本研修では、新規開発・価値創造に必要な「チームワーク構築力」「提案力」「共創力」「社外人脈力」の4つのスキルを身につけます。
実務に即したケーススタディに取り組み、関係者を巻き込みながら成果に結びつけられるようになることを目指します。
リーダーのためのコミュニケーション実践研修~トラブル解決編
本研修では「情報伝達力」「顧客対応力」「仲裁力」「社外対話力」の4つのスキルを身につけます。
現場で起こりうるトラブルを題材としたケーススタディに取り組み、相手からの信頼を崩さず、むしろ関係強化につなげる対応力を磨きます。
ビジネスユーモア発揮研修~「和ませ力」で社内外の味方を増やす
ユーモアは外交的で盛り上げ上手な方だけが使える武器だと思われがちですが、トレーニングで身につけることが可能です。
本研修では「ユーモアは人間関係と仕事を円滑にするビジネススキル」と定義し、メンバーとの雑談やお客さまとの商談などでの活用力を習得します。